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   アルミ青銅に代わる新素材 

 現在、ワイパーやマンドレルカラーに使われている素材の多くは、アルミ青銅です。鋳造品のALBC。鍛造品のABB2の 2種類のアルミ青銅が一般に使われ、稀にアルミ青銅の中でも高い引っ張り強さと硬度を持つHRW-1、HRW-2が使われています。
(大和合金製)

 弊社では、それらのアルミ青銅系の素材とは、異なった系列の銅合金に興味を持ち、この素材の可能性を探ってみようと 考えています。アルミ青銅にはない、高いPV限界値と硬度。さらに、アルミ青銅には含まれていないNiによる利点も含め 今後、ワイパーやマンドレル、拡管パンチ、縮管パンチなどへ使用出来るよう、広い視野で試してみようと思います。


@新素材製ワイパー 
@D38.1xR55ワイパー
   アルミ青銅で作られているワイパーの寿命を延ばす為に、五倍以上の硬度と約2.5倍のPV限界値を持つ 新素材にてワイパーを製作しました。

 ABB2のワイパーと比べて寿命がどの程度か検証をして頂きました。

 【結果:2009.2.25】
 従来のアルミ青銅製ワイパーと寿命は大きく変わりませんでした。1回のトライだけったので 今度は違うタイプのワイパーを製作し、トライしてみようと思いました。また、今後、ワイパーではなく マンドレルやマンドレルカラーで、この材質の可能性を調べていく予定です。
【検証の結果:2011.2.10】 ワイパーの寿命を延ばす結果には結びつきませんでした。



AD28.6xR45ワイパー
   新素材にコンポジットコーティング(teer社特許)での乾燥潤滑皮膜を蒸着させました。

 【2009.2.15】
【結果:2009.2.25】
 乾燥潤滑皮膜は、すぐ無くなってしまった。皮膜の効果はなかった。
 現在も皮膜なしで検証中。


BD38.1xR60ワイパー
   新素材にコンポジットコーティング(teer社特許)での乾燥潤滑皮膜を蒸着させました。

 
 【2009.2.24】


BD28.6用のマンドレルカラー
   新素材を使い、マンドレルカラーを製作しました。ABB2に比べ5倍の硬度があるので 先端が薄くなるワイパーよりは効果が見込めるかと予想されます。

 
 【2009.4.7】